まどそふとの6作目、ハミダシクリエイティブのレビュー。
ワガママハイスペックのノリに戻った？
https://madosoft.net/hamidashi/
| 総合 | シナリオ | キャラ | 絵 | 声 | 音楽 | 演出 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 90 | 9 | 10 | 8 | 8 | 9 | 7 |
以下ネタバレを含みます。
シナリオ
学校に通っていないちょっとハミダシたヒロインを集めて青春する話。
その子達は揃いもそろって有名なクリエイターだった。
サブキャラは多いわけじゃないんだけど、いい絡みしてる。
アメリのキャラが不快に感じず、話の潤滑油になってるのはすごいと思う。
新川くんはFDでルート作ろうね。
共通
共通点と秘密をキーにした導入。
仲を深める過程とかその後の友人同士の掛け合いが多めで良きです。
個別イベも集団イベもいい塩梅で。
心情とか関係の進展とかが描かれてて引き込まれます。
結成から一波乱あり、グループとして仲を深めたところで個別ルートへ。
それぞれ問題が起こってどれに関わるかは今までの選択次第という流れっぽい。
妃愛ルート
寂しがりの妹ルート。
明るくて社交的な隙間から本音が覗きだします。
強がってるときとのギャップが好き。
俺の妹がとてもかわいい。
とかいってられないくらいに重めの話でもある。
妃愛大好きだから可愛いけど錦さん絡みで嫉妬深すぎるんで好み分かれるかも。
そしてぷちシリアス入りつついちゃらぶした後の締め。
2人だけの、そして妃愛しか知らなかった想いが語られる。
心を揺さぶられる話でとても良かった。
華乃ルート
デレデレな神絵師ルート。
素直すぎて感情がコロコロ変わるのが可愛い。
好きあってるところから付き合うまでの過程で存分にニヤニヤできる。
かわいい…。
内面の話もあるけどエロさで全てが流された。
けど最後はちょっとビターエンド。
これも一つの形ですね。
けど生徒会の続きも見たかったな。
あすみルート
天使なシンガーソングライタールート。
トラブルと過去話と共にすんなりとお付き合い。
企業所属とコラボ周りで一波乱ありそうな予感。
大波乱ってわけじゃなかったけど、レマちゃんが絡んでから諸々あり。
文化祭よりのそれまでの流れが良き。
総評
作品通してコンプレックスの解決が主題になってる感じ。
王道ではあるけどキャラの可愛さと設定で飽きない作り。
妹ルートが一番好き（そして一番暗いかも）だけど、どのルートも面白い。
若干ネタに走った文章に癖があるけど、シナリオも読後感も良かった。
個別は1ルート5時間程度。
全体通して30時間弱くらいな気はする。
キャラクター
妃愛
妃愛（読めない）。
がんばれひよりん。
家計と家事を支えるかわいい妹。
ポンコツではないハイスペック妹。
会話のキレはもちろん、甘えてくる時のギャップがたまらん。
そして内面が健気すぎる。養われたい。養いたい。
華乃
室内水着はずるいと思います。
慌てると自爆する系気さくに話せる同級生。
セーブわよってのが妙に耳に残るんですが。
ルートに入るとデレデレでかわいい。
ツン要素あるけどデレに負けてる。
あすみ
儚い妹系ヒロイン。
年下と妹が両方ヒロインのゲームは素晴らしいね。
妹との絡みが癒やし。
詩桜
釣りバカ。
結構きつめだけど話を転換させるのにもってこいのキャラしてる。
この人デレるの…？
その他
主人公の考え方は好きだし、行動が楽しいのが読みすすめる快適さにおいて大きかった。
上にも書いたけどサブキャラも話に絡みつつ個性的でいい。
なおかつフォーカスはヒロイン勢にちゃんと当たってるしね。
会長は何者なんだ…こっちもルート期待したい。
絵
ワガママハイスペックの人。
塗りがラズベリーキューブに近いのか、そっちとの合いの子な印象。
妹のドヤポーズがいいと思いました。
声
華乃のテンパった時の声が良き。
妹はノリノリでキャラ声演技してる時のテンションがいいかもしれない。
どのキャラも過剰じゃない程度にギャップがあって聞いてて飽きないね。
音楽
BGM
朗読劇の時のゆったりとしたBGMが耳に残る。
しばらく部屋でまったり流したい。
ライブペイント前のBGMといいクライマックスでいい曲が多い。
歌
前作同様いい曲。
元々作曲の人もボーカルも好きなのでハズレなしですね。
演出
システム含め普通なのでいうことなし。
総合
シナリオとイチャラブがバランス良く楽しめるいいゲーム。
こういうのでいいんだよって言いたくなるけど中々クオリティ高くまとまってるものには出会わないんだよね。
ニヤニヤできつつホロリとくる良作なのでした。
FD期待してますよ。
ライブも楽しみ。
